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犬に一番いい床って

Photo 「で、結局“犬に一番いい床って”どれなんですか」

 建築のプロユーズ向けセミナーで、終わりの質疑応答で出た質問です。
 ざっと「やらない方がいい提案」というのを、行動学からの視点などを交えて解説をした後の事です。
 えっと、なんか、どっと疲れを感じました。色々説明したのに、それ?って。

 「頭が痛いんです。一番いい薬をください」と患者が言って、はいそうですか、とすぐコレという薬を出してきた医者がいたら、その医者はヤブ医者です。それと同じです。
 頭痛と言っても、発熱なのか、打撲なのか、脳溢血なのか、色々ありますが、全部対処が違います。

 この質問をした方は、 お住まいになる方がどういう家族構成の人が、今までどう暮らしていたか、そして、その家でどういう生活をしたいと思っているか、生活や嗜好にどういう癖があるのか、そういう事はあまり必要がないのかもしれません。
 「子供に床は結局何が一番ですか」って質問しているのと同じですよ。それに一言で答えられる人は、建築のプロとして信頼できないと私は思います。

  施設、それも盲導犬訓練所や犬の保育園を造るんです、と言われれば、犬と猫の暮らしを研究をする建築士として、3種類程度に絞り込んで、現時点でお勧めできる床材はあります。
 しかし、個人の住まいとなると別です。

 そもそも、犬といたって、身体の造りだけでも、種類によって大きさはもちろん、脚の着地面(肉球回り)の形が違います。そして、同じ犬種でも、どういう生まれか、どう暮らしてきたかでも形状自体が変わってくるのものです。
 一番大きな違いは、どういう暮らし方を人間がしているかです。
 私は、まずお施主さんから声をかけていただいたら、病院の初診で書かされるような「問診票」をお渡しし記入していただきます。それをもってお宅に伺いし、実際はどのように暮らされているか、確認します。
 表面的な建材の選択をするにも、人の家族にお子さんやお年寄りが居る事はもちろん、アレルギーなどがあるかどうかも、重要です。
 どの「犬の飼い方」を信頼されているか、読まれている本や、トレーナーさんを確認する事も忘れません。
 場合によれば、滑って危ないと思うでしょうツルッツルの大理石の床を提案することだってあるかもしれません。

 そういった確認をしなくなったら、建築家はやめる時だと思います。

 写真は全然関係ありません。このところガッカリさせられる事が多いので、癒されようと写真を整理していて見つけたのです。
 入居後の点検でお伺いした、お施主さんのところの「キャッチ君」です。私の膝に顎を載せて「ねえ、遊ぶ?」と誘われてしまいました。
 もう思い出しただけでモエモエです。 

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