« わんこの快適な冬の暮らし方Q&A | トップページ | ペット専用収納の提案 »

肉球からの汗で臭う というのは間違い

 記事原稿を書くために、少し調べ物をしていましたら、ネット検索でちょっとビックリした文章を見つけました。
 リクルートさんの運営サイト「SUUMO」の「住宅用語大辞典」の中のもの。
 特に「ペット用フローリング材(ペットヨウフローリングザイ)」は、よくまとめられているんだけど、昔よく講演で使っていた「複合フローリングの爪キズ問題」のフレーズがあったりして、既視感を覚えました。
 ここのところ、ちょっと無断転載や引用が多くてイライラする事が多かったけれども、私だって色々な方の文献を読んで勉強や参考にしてきたわけです。
 ちょっと私の自意識過剰? というより、私も何方かの文章をそのまま使っている? と冷や汗まで出ました。

 ただ、よく読んでみると、どうやらそれは私が「建築知識」というエックナレッジさんが出している建築専門誌に2004年に寄稿した「ペットとの床材に適した[床材]選び」(私が提出したものは「犬猫との暮らしにおける床の注意点」という題名だったけれども)を参考にしたものらしかった。「ペット用○○」という床材類は、ほぼそこを参考にされたようです。(もちろん、正しい参考の仕方で、無断転載などではありません)
 私の論を使われているし、部分的にですが私の文章がそのままで使われているのですから、既視感があって当然だったわけです。ああ、ビックリした。

 しかし、ビックリは終わらなかったのです。
 私が昔思い違いをしていた事が、そのまま「正しい事」のように書かれている。いや、全く間違いではないけれども、正しくもない。これは……まずい(汗)

 転載や引用は、著作権法にのっとった正しいものから、参考と言葉を変えて転載・引用を繰り返し誰にその説の根拠・責任があるのかさえ分からなくなっているものが多い。
 (だから、研究者が労力をかけて発案し、世に発信した独自の理論を、某社のように「その説は一般的」などと勘違いする事もあるわけなんでしょう)
 でも、それを自分が発信する時には、それは正しいかどうか、ちゃんと確認するのが発信者の責任ですね)
 私は、専門外の事は当然ですが、専門内の事項であっても、念のために裏付けとなるそのソースを確認してから発表するようにしています。
 特に、数字や何らかの危険性を示唆するものは気を付けていて、そのソースが信頼に値するものかどうか、学会誌や書籍を確認しています。
(だいぶ気を付けているのですが、それでも間違っている事があるので、昔書いた記事内容を訂正しなくてはいけない事があるのです)

 「建築知識」さんは、実務に直結する事項が多く、また、専門書として内容もよく精査されており、業界で信頼度があつい雑誌です。
 私が何度か寄稿した時も、「これは○○と矛盾するのではないか」など、建築面ではだいぶ突っ込まれて確認され、修正もしました。ああ、建築的に誤解しやすい言い回しをしていたな、とか、かなり勉強にもなりました。だからこそ、私は信頼して愛読しています。
 SUUMOをの執筆された方も、「建築知識」に載った内容は信頼できる、と思われたからこそ安心して参考にされたのでしょう。

 大変申し訳ありませんでした。
 一つ、私の知識不足から、誤解を招く事を書いてしまいました。
 それは、
 「針葉樹は肉球からの汗を吸着するため、においを気にする場合には向かない。」
 
これでは、まるで「犬猫の肉球から出る汗が臭う」かのようです。
 ヨダレや汗(場合によっては排泄物や食べ物)が無塗装の床材に染み込んで、臭いが気になる、というのは間違いではないのですが、「肉球から出る汗」は主な理由ではないのです。

 汗腺には、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の2つがあります。アポクリン汗腺はタンパク性の汗で、そのタンパク質を微生物が分解する分泌物で臭いが発生します。
 人も犬も猫も、足の裏にあるのはエクリン汗腺です。これは水様性でそうは臭いません。それでも、蒸れる状態にあると、湿気により雑菌が繁殖しやすくなるので臭います。人の足の臭いはこれが原因です。掌にもエクリン汗腺がありますが、掌が臭い人ってそういませんよね? ここは蒸れにくいし、よく洗う場所なので臭いがこびりつかないからです。(剣道の小手とか臭いますが、これは蒸れたんですね)

 長々と書きましたが、無塗装の床材は臭いが付きやすいのは本当ですが、肉球の汗が主な問題ではありません
 誤解しやすい書き方をしまして、本当に申し訳ありません。
 今後気をつけます。

 「建築知識」の編集さんには、当時は犬猫に詳しい方はいませんでしたから、そこは私を信頼されたのです。ごめんなさい。その信頼を裏切ってしまった感じです……
 (今はペット専門誌、それもかなり信頼度の高い内容を書いていた犬雑誌の出身で、水越先生などとも交流があった編集さんがいらっしゃいます。シツケ関連なら、ちょっとした私の勘違いも指摘してくれるかもしれません)

 あ、ちなみに、ぬくもりのあるパイン材を使うのは、犬や猫のために選んだという床の話では、私が知るものでは猫や小型犬のいる家庭より、大型犬の方に多かったですよ。
 柔らかい床の方が負けてくれて、足に優しいですからね。研磨すればまた綺麗になるし。これはこれでお勧めですよ。ただ、無塗装よりワックスのメンテナンスはしておくと臭いによる幾つかのトラブルの防止になりますよ。 

« わんこの快適な冬の暮らし方Q&A | トップページ | ペット専用収納の提案 »

ペット」カテゴリの記事

住まい・インテリア」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 肉球からの汗で臭う というのは間違い:

« わんこの快適な冬の暮らし方Q&A | トップページ | ペット専用収納の提案 »