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建築学会のペット共棲シンポジウム終了

Photo 25日の日本建築学会シンポジウム「ペットと暮らす居住空間への新たな提案」が無事に終了いたしました。
 またも会場写真取り忘れました(汗)マメに写真とる習慣がつかなくて・・

 ほぼ満席と言う感じで盛況でした。内容は私としては50点かな。すみません辛口で。
 だいぶレクチャーしてきたので、今の家庭動物を取り巻く環境や飼主達の気持を建築研究者たちに理解してもらえたと思ったんですが、甘かった。
 「動物の環境アセスメントを適正に整える」こと(飼主達にとっての「うちのコの安全と快適性」)は、「住空間の保全」はもちろん「人にも快適」で、その2次効果的に「近隣への迷惑防止」にもなる。動物の福祉と都市の健全性の両立している。というのが私としては提案の柱でした。

 でも、なんか発表は「迷惑防止」「汚れ防止」がいつの間にか前に出てきてしまっていて・・・
 今回は動物福祉の観点に立っての調査なのだから、それでは逆になってしまう。
 メンバーはそれぞれ頑張って視点を変えていったのですが、発表で原稿から顔を上げて話すと、視点が戻ってしまっていました。
 やはり、今までの人生で培った強固な固定観念があるわけで、それをぶち破るのは、ちょっとっやそっとのレクチャーを聞いたぐらいじゃ難しいということでしょう。

 ま、これは新しい動物福祉を建築からも見直すための第一歩、礎、土間コン、捨てコン、割栗? 杭・・・(汗)にはなったと思います。

 学会外だけでなく、建築学以外の獣医学や福祉関係の学生さんにも沢山参加いただけたようですし、企業さんも多かったそうなので、思い込みのない柔らかい思考で新しい研究と開発を進めていただければ嬉しいです。
 そして、驚きなのは、私が以前にペロッと出した提案書が学会の内外の知らないところで読まれていて、これをもとに研究したいという学生さんがいてくれたこと。ありがとう。

 そして、業務の遅れなどでだいぶお施主さんや仕事仲間にご迷惑をおかけしてきましたが、今日から通常業務に戻りました。これも、支えてくださってありがとうございます。

 さて、実は会場には、こっそり赤坂動物病院の柴内先生もお越しいただけていたのですが、質疑で盛り上がってきて、獣医師としての発言もしてくださいました。
 お忙しいのに、そのフットワークの軽さと、社会貢献への姿勢は本当に頭が下がります。こうありたいという人の一人です。

 それとね、室内にトイレを設ける、という議論の事ですが・・・
 「散歩=トイレ」の意識を変えるのは、「うちのコ」の日常の健康管理、病気の早期発見、不要なストレス防止、そして、近隣迷惑の防止 “も” もれなく付いてくるわけです。
 今回は、動物の福祉と飼主家族の視点からですので。(マナーセミナーでは、私も公衆衛生の事から話しますが)
 別に都心だから外でトイレでするのを我慢させるんじゃないのです。うちのコと家族の健康を第一にするなら、これは田舎であっても同じなのです。
 「広い場所でトイレした方がワンコも気持がいい」とか、「巣の中での排泄を嫌うはず」と室内でのトイレスペースの話をすると否定や反論をされることがしばしばあります。動物に無理をさせているとね。特に郊外の方から。
 広い場所が気持よいかどうかはちょっと違うかもしれないけど、そういった事は「室内トイレスペースの確保の重要性」を指摘する獣医師や私は百も承知しています。承知した上で議論を重ねてきているんですが、これも説明が大変。
 なかなか固定概念を覆すには難しいみたい。
 ペットカートを使うのも、猫のアスレチックを作るのも、別に一部の変った「犬キチ猫キチ」の人じゃないんですよ? おじさま方。普通の街にいる、普通の人達です。
 私達は、フツーの人たちの方が、普通に暮らせる「美しい街」を創る「担い手」であるのだから、その立場に居る人は自負を持って頑張ろうと思っているのです。

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